【2分聖書 #18】捕えられた宣教者パウロ
エペソの教会の長老に別れを告げる
パウロは第3回宣教旅行の終りに、エルサレムに向かう途上で、エペソの教会の長老たちと会い、別れを告げました。
「今や、わたしは御霊に迫られてエルサレムへ行く。……聖霊が至るところの町々で、わたしにはっきり告げているのは、投獄と患難とが、わたしを待ちうけているということだ」。(使徒行伝 20:22-23)
パウロが捕らえられる
パウロがエルサレムに到着すると、彼がユダヤ教の律法に反することを教えている、と誤解したユダヤ人たちが騒ぎを起こし、パウロは捕らえられてしまいます。
ローマの守備隊の千卒長は、ユダヤ人がパウロを殺害しようとしていると知り、彼を護衛付きでカイザリヤに向かわせます。
カイザルに上訴を申し出る
カイザリヤでの裁判は、数年間、中断しますが、パウロはローマの総督フェストにこう言いました。
「わたしは、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザルに対しても、なんら罪を犯したことはない」……そこでフェストは、陪席の者たちと協議したうえ答えた、「おまえはカイザルに上訴を申し出た。カイザルのところに行くがよい」。(使徒行伝 25:8, 12)
ローマに護送される
上訴が認められたパウロはローマに護送されます。パウロがローマに到着すると、番兵はつけられたものの、ひとりで住むことを許されました。
……パウロは、自分の借りた家に満二年のあいだ住んで、たずねて来る人々をみな迎え入れ、 はばからず、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えつづけた。(使徒行伝 28:31)