【2分聖書 #19】ローマ人への手紙
パウロの名による書簡
新約聖書には21通の手紙が収められており、そのうち13通はパウロの名による書簡です。
『ローマ人への手紙』
「わたしに大きな悲しみがあり、わたしの心に絶えざる痛みがある。実際、わたしの兄弟、肉による同族のためなら、わたしのこの身がのろわれて、キリストから離されてもいとわない」。(ローマ人への手紙 9:2-3)
そして、多くのユダヤ人が福音を信じないのは、異邦人に福音を伝える神の深い計画なのだと語ります。
「……『彼らがつまずいたのは、倒れるためであったのか』。断じてそうではない。かえって、彼らの罪過によって、救いが異邦人に及び、それによってイスラエルを奮起させるためである」。(ローマ人への手紙 11:11)
強まるキリスト教徒への迫害
さて、使徒たちが地中海世界にイエスの教えを宣べ伝えていたのは、皇帝ネロがローマ帝国を支配し、その属州ユダヤでもヘロデ王がキリスト教徒を迫害していた時期でした。
そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、 ヨハネの兄弟ヤコブをつるぎで切り殺した。(使徒行伝 12:1-2)
高まるイエス再臨への期待
他の使徒たちも次々に殉教しますが、彼らの支えとなったのは、イエスが再臨、つまり再び来られて、悪を正して下さるという希望に他なりませんでした。
これらのことをあかしするかたが仰せになる、「しかり、わたしはすぐに来る」。アァメン、主イエスよ、きたりませ。(ヨハネの黙示録 22:20)