【2分聖書 #12】十二弟子はこうして集まった
ペテロとアンデレが最初の弟子に
イエスはガリラヤ湖のほとり、カペナウムで宣教を始め、ペテロとアンデレが最初の弟子になりました。
さて、イエスがガリラヤの海べを歩いておられると、ふたりの兄弟……が、海に網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」。(マタイによる福音書 4:18-19)
イエスの「律法」理解
ユダヤ人たちは「律法」と呼ばれる宗教戒律を守っていましたが、イエスはそれよりも一歩踏み込んだ教えを説きました。
『目には目を、歯には歯を』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。 しかし、わたしはあなたがたに言う。悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。(マタイによる福音書 5:38-39)
当時のユダヤ教の二大勢力、特権階級サドカイ派、民衆に支持されたパリサイ派(律法学者)
当時のユダヤには、神殿での祭儀を取り仕切る特権階級サドカイ派と、律法学者とも言われ民衆に支持を広げていたパリサイ派がいましたが、両者は共にイエスに反発しました。しかし、イエスは民に語り続け、弟子たちこう告げます。
「収穫は多いが、働き人が少ない。だから、収穫の主に願って、その収穫のために働き人を送り出すようにしてもらいなさい」。(マタイによる福音書 9:37-38)
十二人の弟子の任命
そして十二人の弟子を任命し、まずユダヤ人にイエスの教えである「福音」を伝えるように命じたのです。
「異邦人の道に行くな。またサマリヤ人の町にはいるな。むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところに行け。 行って、『天国が近づいた』と宣べ伝えよ」(マタイによる福音書10:5-7)