【2分聖書 #10】空白の400年間とメシアへの期待
エルサレムへの帰還
強大だった新バビロニアは、やがてペルシャ帝国に滅ぼされ、ユダヤの人々はエレミヤの預言通り、エルサレムに帰還します。
この地はみな滅ぼされて荒れ地となる。そしてその国々は七十年の間バビロンの王に仕える。 主は言われる、七十年の終った後に、わたしはバビロンの王と、その民と、カルデヤびとの地を、その罪のために罰し、永遠の荒れ地とする。(エレミヤ書 25:11-12)
帰還したユダヤ人は神殿とエルサレムの城壁を再建しました。
ヘレニズム文化の浸透
しかし、その数百年後、アレクサンドロス大王の東方遠征によって、ユダヤ地方は大王の支配下に入り、ギリシャの神々への礼拝などを含むヘレニズム文化が入ってきました。
マカベヤ戦争
マカベア家の人々はこの状況からの脱却を図り、反乱を起こして独立を回復します。しかし、ほどなくしてマカベア家は内紛を起こし、今度はローマの支配下に入ってしまいました。
メシア出現の期待
ローマによる圧政が続く中、メシアの出現への期待が高まっていくのです。
しかしベツレヘム・エフラタよ、 あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、 イスラエルを治める者があなたのうちから わたしのために出る。 その出るのは昔から、いにしえの日からである。(ミカ書 5:2)
ダビデの家よ、聞け。あなたがたは人を煩わすことを小さい事とし、またわが神をも煩わそうとするのか。 それゆえ、主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルととなえられる。(イザヤ書 7:13-14)