【ワンポイント解説】イースターとは

この記事のポイント

・イースターはイエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祝祭日
・復活やペサハとの関連も
・教会でのイースターの祝い方もいろいろ!

クリスマス、ペンテコステと並ぶキリスト教の三大祝祭日の一つであるイースター。卵を食べるお祭りとしてご存じの方もいらっしゃるかもしれません。今回は、イースターの意味、その旧約聖書との関係、さらに、教会でのイースターの祝い方をご紹介します。

ポイント1:イースターとは何か

イースターとは、イエス・キリストが十字架上で処刑されてから3日目に復活したことを祝うキリスト教の祝祭日で、日本語では復活祭や復活日と呼ばれます。「春分以降の最初の満月の次の日曜日」がイースターに定められています。

福音書の記述によれば、イエスはユダヤ教における安息日の「準備の日」、すなわち金曜日に処刑され、「週の初めの日」、すなわち日曜日に復活したといいます。復活したイエスは、

彼の死に打ちひしがれていた弟子達の前に現れて、彼らを勇気づけ、祝福した後、天に昇りました。キリスト教では、イエスが死から甦った最初の者であり 、私たちもイエスと同様に死後甦ると信じられています。

ポイント2:ユダヤ教および旧約聖書との関連

イースターは新約聖書に記録された出来事に由来するキリスト教の祝祭日ですが、死者の復活という思想は旧約聖書から続くものです。

イザヤ書やダニエル書といった預言書では、死者の復活が願われ、預言されています。イエスの時代のユダヤ教徒も、サドカイ派と呼ばれる人々を除いて、皆が死者の復活を信じていました。

ちなみに、イースターというと卵とうさぎが豊穣・生命の象徴として有名ですが、ユダヤ教の過越祭(ペサハ)の晩餐においても、ゆで卵を神殿崩壊への嘆きとして食す習慣があります。

また、イースターは、正教会ではパスハ、ラテン語ではパスカ、スペイン語ではパスクワと呼ばれますが、これらの呼び名はいずれも、過越祭を意味するヘブライ語、ペサハに由来するものです。

ポイント3:教会でのイースターの祝い方

イースターの祝い方は教派によって異なります。

正教会ではユリウス暦が用いられるため、そもそもイエスの復活を祝う日付が西方教会と一致しないことも多いです。一方の信徒が「ハリストス復活」と挨拶すると、もう一方の信徒が「実に復活」と返すという挨拶は有名です。

カトリック教会では、復活徹夜祭がイースターのお祝いの中心とされます。復活徹夜祭は全四部から成る典礼で、その名のとおりイースター前日(聖土曜日)の日没からイースター当日の明け方まで夜通し行われます。

プロテスタントのなかには、あまり教会暦に拘らない教派もありますが、ほとんどの教会は復活日当日の主日礼拝を「イースター礼拝」としています。他教派と同様に、イースター・エッグを配ってお祝いする教会もあります。

まとめ

・イースターはイエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祝祭日
・旧約聖書やユダヤ教との関連も!(復活や過越の祭り等)
・教会でのイースターの祝い方もいろいろ!

この動画では、イースターについて解説しました。2023年のイースターは4月9日です。普段教会に通っていない方も、当日は是非お近くの教会の礼拝を覗いてみてください。

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