【聖書クイズ #19】使徒たちの苦難
この回のおさらい
皇帝ネロのもとで激化したキリスト教徒への迫害で、十二使徒の多くが殉教しました。
それでも彼らは、キリストの復活を目撃した「証人」として、語らずにはいられませんでした。
獄に閉じ込められたパウロによる手紙では、宇宙規模の壮大なキリスト論が展開されています。
Q1. 新約聖書の目次を開けて、パウロ書簡を探してみましょう。
聖書をお持ちの方は新約聖書の冒頭にある目次を開けてみてください。
ヒント:「〇〇への手紙」「〇〇の手紙」
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「ローマ人への手紙」から「ピレモンへの手紙」までがパウロ書簡です。
パウロの手紙は宛先が書名になっていますがそれ以外の手紙は著者名が書名になっています。
ヘブル人への手紙は、パウロの手紙と同じ形式(「〇〇への手紙」)の書名ですが、著者は不明とされます。
Q2. パウロが導いた逃亡奴隷の名前は?
a) ピレモン
b) オネシモ
c) テキコ
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正解は、(b) オネシモ です!
パウロは、オネシモの主人でありコロサイの教会の中心人物であったピレモンに宛てて、オネシモとの和解を促す書簡、「ピレモンへの手紙」を書きました。
この手紙を託されたのがテキコです。
Q3. パウロがヨーロッパで福音を伝えた最初の都市は?
a) ピリピ
b) コリント
c) コロサイ
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正解は、(a) ピリピ です!
パウロは第二回宣教旅行で初めてギリシャに渡り、ピリピを訪れました。
ピリピの教会はパウロの伝道を経済的に支援しており、ローマにも贈り物を届けました。
Q4. テモテへの2通の手紙と、テトスへの手紙はどのような人に宛てて書かれましたか?
a) 教会に行ったことのない人
b) 教会の信徒
c) 教会の指導者
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正解は、(c) 教会の指導者 です!
これら3通の手紙は教会の指導者に宛てて書かれました。
教会の指導者は「牧会者」とも呼ばれるため、これらの手紙は牧会書簡とも言われ、教会の指導に関する細かい注意が記されています。
Q5. キリストが新しい契約の大祭司だと書いている手紙は?
a) ヘブル人への手紙
b) ヤコブの手紙
c) ヨハネの第一の手紙
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正解は、(a) 「へブル人への手紙」 です!
キリストが新しい契約の大祭司であり、キリストの血による贖いによって罪が赦されると説いています。
ユダヤ教の深い知識を持つ人々に宛てた手紙だと考えられています。
Q6. 最初にクリスチャンに対する大規模な迫害を行ったローマ皇帝は誰?
a) テオドシウス
b) ディオクレティアヌス
c) ネロ
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正解は、(c) ネロ です!
皇帝ネロのキリスト教迫害は紀元64年のローマ大火に端を発し、その後も迫害は激化していきました。
それは使徒たちがイエスの教えを宣べ伝えていた時期ともちょうど重なります。
使徒ペテロとパウロはその時に殉教したと伝えられています。
Q7. 聖書は誰に宛てて書かれたものだと思いますか?
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聖書は真理の書であり、自分宛ての手紙だと思って読むべきだ、という考え方もあります。
しかし、それぞれの手紙は、特定の人々に宛てて書かれました。
ですから、それぞれの手紙の執筆背景がわかった方が、より正確に理解できるとも言えます。