【2分聖書 #17】パウロの第2,3回 宣教旅行
エルサレム会議で議論された「律法」をめぐる扱い
教会の中に非ユダヤ人である異邦人の信徒が増えたことは、問題を引き起こしました。それまで、教会の信徒はすべてユダヤ人で、「律法」と呼ばれる宗教戒律を守っていました。そこで、新たに加わった異邦人たちも、律法を守るべきかが大きな問題になったのです。
この問題を解決するためにエルサレムで開かれた会議の結論が、使徒行伝という書に記されています。
ヤコブはそれに応じて述べた、「兄弟たちよ、わたしの意見を聞いていただきたい。……わたしの意見では、異邦人の中から神に帰依している人たちに、わずらいをかけてはいけない。 ただ、偶像に供えて汚れた物と、不品行と、絞め殺したものと、血とを、避けるようにと、彼らに書き送ることにしたい。(使徒行伝 15:13, 19-20)
第2回 宣教旅行
パウロはエルサレムでの会議を終えてアンテオケに戻り、第二回宣教旅行に出かけました。
「さあ、前に主の言葉を伝えたすべての町々にいる兄弟たちを、また訪問して、みんながどうしているかを見てこようではないか」。(使徒行伝 15:36)
彼らは、行く先々で迫害され、時には逮捕されますが、それでも多くの人々が信じ、福音は、ついにヨーロッパ大陸に伝わります。
第3回 宣教旅行
その後、パウロは三回目の宣教旅行も行いました。道中、パウロの同行者の逮捕や、パウロの暗殺未遂事件などもありましたが、実りもありました。
そして、パウロは、信徒たちによって捧げられた献金を携えて、七週の祭、ペンテコステの日までにエルサレムに行くことを決意しました。