【2分聖書 #16】パウロの回心と第1回 宣教旅行
異邦人にも開かれた福音の扉
イエスの教え、つまり福音は、最初、ユダヤ人のものでしたが、非ユダヤ人である「異邦人」にも、その扉が開かれます。
ペテロが異邦人に洗礼を授ける
ペテロはカイザリヤにいた異邦人コルネリオに招かれて福音を伝えました。すると異邦人にも聖霊が注がれたのです。
「この人たちがわたしたちと同じように聖霊を受けたからには、彼らに水でバプテスマを授けるのを、だれがこばみ得ようか」(使徒行伝 10:47)
「目から鱗」パウロの回心
異邦人への宣教は、アンテオケで大きく進みます。
ユダヤ人の中には福音に反発する人々もいました。中でもサウロという若者は、イエスの弟子たちを激しく迫害していました。しかし、彼は劇的な回心をします。
……突然、天から光がさして、彼をめぐり照した。彼は地に倒れたが、その時「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。……サウロは地から起き上がって目を開いてみたが、何も見えなかった。(使徒行伝 9:3-4, 8)
サウロ(パウロ)は三日間、視力を失いますが、アナニヤという弟子が神からつかわされました。
「兄弟サウロよ、あなたが来る途中で現れた主イエスは、あなたが再び見えるようになるため、そして聖霊に満たされるために、わたしをここにおつかわしになったのです」。 するとたちどころに、サウロの目から、うろこのようなものが落ちて、元どおり見えるようになった。(使徒行伝 9:17-18)
第一回の宣教旅行に送り出されたパウロ
彼はすぐに洗礼を受けて、イエスの弟子になりました。そして、アンテオケの教会から第一回の宣教旅行に送り出されます。サウロは「パウロ」というギリシャ名で呼ばれるようになり、大きな働きをしていきます。