【ワンポイント解説】ペンテコステとは

この記事のポイント

ペンテコステは使徒言行録の記述に由来するキリスト教の祝祭日で、イースターから50日目にあたります。クリスマス、イースター、そしてペンテコステが、キリスト教の三大祝祭日です。この動画では、そんなペンテコステの意味やユダヤの祭との関係、教会でのペンテコステの祝い方をご紹介します。

・ペンテコステの意味
・ペンテコステとユダヤの祭の関係
・教会におけるペンテコステ

ポイント1:ペンテコステの意味

イエスは過越の祭の日に十字架上で死に、復活して弟子たちの前に現れた後、天に昇られました。

その時イエスは言われました。

「聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、
さらに地のはてまで、わたしの証人となるであろう」。(使徒1:8)

その十日後、エルサレムにいた弟子たちに聖霊が降ります。それはちょうどシャブオットというユダヤの巡礼祭の日で、

世界各地からユダヤ人たちが集まっていました。聖霊に満たされた弟子たちは、各地の言葉で福音を語ったので、人々は驚きました。

その日に三千人が信じてバプテスマを受けたと、聖書は記しています。これを記念する日がペンテコステであり、「教会の誕生日」ともいわれます。

やがて、聖霊に満たされた弟子達は、福音を世界各地に宣べ伝えて行きます。

ポイント2:ペンテコステとユダヤの祭の関係

シャブオットは、旧約聖書のレビ記23章に定められた小麦の収穫祭です。過越の祭から50日目に祝われることから、ギリシャ語で50を意味する「ペンテコステ」、日本語では「五旬祭」とも呼ばれます。

この日は、モーセがシナイ山で神から律法を授かった日だと言われています。イスラエルの民は、春の過越の祭にエジプトを出発し、初夏のシャブオットにシナイ山に来て律法を受け取ったのでした。

エレミヤ書で神は「律法を彼らの心に記す」(31:33)と約束されており、それがペンテコステ、聖霊降臨を指すと考える人々もいます。

教会暦の関係で、シャブオットとペンテコステは異なる日に祝われますが、二つの祭は深く関係しています。

ポイント3:教会におけるペンテコステ

ペンテコステはクリスマスやイースターと比べるとあまり盛大には祝われません。特別な行事を開催しない教会では、礼拝の説教で主題として扱われたり、特別な賛美などが捧げられたりすることが多いようです。

また、聖書において聖霊のシンボルとして炎と鳩が用いられていることから、教会学校などではそうしたシンボルを扱った工作や学びを行うこともあります。

まとめ

・ユダヤの巡礼祭の日、五旬節に聖霊が降った
・五旬節 = 小麦の収穫祭、律法が授けられた日とも
・ 教会では炎や鳩が聖霊のシンボルになっている

以上、ペンテコステについてご紹介しました。2023年のペンテコステは5月28日です。

クリスチャンでない方も、教会の誕生日であるペンテコステには是非お近くの教会の礼拝を覗いてみてください。

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