【ワンポイント解説】ガブリエル(旧約編)

この記事のポイント

・ダニエルとは?―― 神を恐れた人ダニエル
・ 終わりの時に関するメッセージ(ダニエル書8章)‭‭‬‬‬
・メシアの到来とエルサレムの再建(ダニエル書9章)

新約聖書で救い主イエスの誕生をマリアに告げたことで知られる天使ガブリエル。しかし、実はガブリエルは旧約聖書のダニエル書にも登場します。

今回はそんなダニエル書に記録されているガブリエルがダニエルに告げた事を中心にご紹介いたします。

ポイント1:ダニエルとは?―― 神を恐れた人ダニエル

「主を恐れることは知恵の初め」と箴言にありますが、ダニエルは思慮深く、神を恐れ敬う人物でした。

バビロンが栄えていた時代、イスラエルの人々が捕囚となった時にダニエルは他の若者と共にネブカデネザル王の宮で仕え、誰も解き明かすことの出来なかった王の夢を、神の助けによって解き明かします。

その後、ダニエルはバビロン全州の総督(ダニエル2:48)となり、バビロンがペルシャに征服された後も王宮にとどまって120人の総督をまとめる3人の総監のひとりとなっていました。

ポイント2:終わりの時に関するメッセージ(ダニエル書8章)

ある時、不思議な夢と幻を見たダニエルは思い悩み、意味を知ろうと神に求めていました。すると、「ガブリエルよ、この幻をその人に悟らせよ」。という声の後、ガブリエルが神から遣わされてダニエルのもとへやって来ます。

ガブリエルは恐れるダニエルの手に触れ、立たせて励まし、ダニエルが見た幻が真実であること、定められた終わりの時にかかわる出来事を告げ知らせました。しかし、この一連の出来事にダニエルは疲れ果て、数日間、病み患い、寝込んでしまいます。

ポイント3:メシアの到来とエルサレムの再建(ダニエル書9章)

その後、預言者エレミヤの文書によってエルサレム再建までの年を知ったダニエルは、自分の罪と同胞イスラエルの民のための罪の告白、悔い改めと、とりなしの祈りをしていました。

その時、再びガブリエルが来て「あなたは(神に)大いに愛せられている者です」という励ましの言葉と共に「メシアの到来とエルサレムの再建」という神からのメッセージを告げ知らせるのです。

「あなたの民と、あなたの聖なる町については、七十週が定められています。これはとがを終らせ、罪に終りを告げ、不義をあがない、永遠の義をもたらし、幻と預言者を封じ、いと聖なる者に油を注ぐためです。それゆえ、エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシヤなるひとりの君が来るまで、七週と六十二週あることを知り、かつ悟りなさい。その間に、しかも不安な時代に、エルサレムは広場と街路とをもって、建て直されるでしょう。 その六十二週の後にメシヤは断たれるでしょう。ただし自分のためにではありません。」(ダニエル書 9:24-26a)

まとめ

神を恐れ敬う人であったダニエルは幻に思い悩んでいました。しかし、神の御使いガブリエルはダニエルを励まし、終わりの時にかかわる出来事やメシア(救い主)の到来とエルサレムの再建という、神のご計画と重要なメッセージを告げ知らせました。

次回は、その預言の続きとも言える、新約聖書のメシア誕生のストーリーについて、ガブリエルを鍵に読み解きます。どうぞお楽しみに!

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