【2分聖書 #06】ダビデ王の登場とその生涯
約束の地に定住
イスラエルの民は約束の地、カナンに定住します。
ヨシュアの死後から王制が始まるまで、士師(裁判官、裁きづかさの意味)、と呼ばれる人々が指導者をつとめました。
最後の士師サムエル
その最後となったのがサムエルでした。彼は預言者でもあり、神の言葉を人々に伝えて国をまとめていましたが、晩年に人々が王を求めました。
そしてサムエルが主に祈ると、 主はサムエルに言われた、「民が、すべてあなたに言う所の声に聞き従いなさい。彼らが捨てるのはあなたではなく、わたしを捨てて、彼らの上にわたしが王であることを認めないのである。(サムエル記上 8:6-7)
王への油注ぎ
そこでサムエルは、サウルに油を注ぎ、王に任命しました。しかし、サウルは神の声に従わなかったため、サムエルはダビデにも油を注ぎました。
サムエルは油の角をとって、……彼に油をそそいだ。この日からのち、主の霊は、はげしくダビデの上に臨んだ。(サムエル記上 16:13)
ダビデは巨人ゴリアテを倒し、名声が高まりますが、サウル王から妬まれ、殺されそうになります。ダビデは逃亡を続けましたが、ついにサウル王と息子は戦死し、ダビデが王に即位しました。
メシアの出現を示唆
ダビデは、神から、その家系を長く守ると約束されました。これは、永遠の王であるメシアの出現を示唆する約束でもありました。
その夜、主の言葉がナタンに臨んで言った、「行って、わたしのしもべダビデに言いなさい……主はまた「あなたのために家を造る」と仰せられる。 あなたの家と王国はわたしの前に長く保つであろう。あなたの位は長く堅うせられる』」。(サムエル記下 7:4-5, 11, 16)